ツアーナースってどうやってなるの?

看護師派遣 修学旅行

看護師が修学旅行に添乗するツアーナース、一度は聞いたことがありますよね。「修学旅行に添乗するなんて楽しそう!」そう思いませんか?

 

「どうしたら添乗できるの?」
「ツアーナースってどんな仕事?」
「良いとこ悪いとこ全部教えて!」

 

これを読めば、ツアーナースの1から10までわかります。

 

自己紹介

まずは簡単に自己紹介をしますね。
わたしは5年間総合病院の外科病棟で勤務した後、結婚を機に退職をしました。その後、派遣看護師として様々な仕事をしていますが、ツアーナースという働き方に魅力を感じ、今では仕事のほとんどを修学旅行添乗をしています。

 

修学旅行の添乗は楽しくて大好き!!もちろん、大変なこともたくさんあるし、困ったこともいろいろ経験してきました。なので、そのすべてを紹介して、ツアーナースがどういうものなのか、良いところも悪いところもひっくるめてぜーんぶ教えちゃいます。

 

 

「ツアーナースをやってみたいな〜」という方は、まずは1〜4まで読んでみてくださいね。

 

そして、「実際に働くことを想像してみたい方」、「今ツアーナースとして働いている方」などツアーナースの働き方をじっくり知りたいという方は5〜10まで読んでいただくと、考えが深まると思います。

 

一期一会の素敵な仕事ツアーナース、興味がある方は是非参考にしてみてくださいね。

 

1.どうしたらツアーナースになれる?

 

まず、どうしたらツアーナースになれるのかを紹介しますね。

 

ツアーナースになるためには、個人契約ではなく派遣会社に登録することが必須です。
昔は一度ツアーナースをすると旅行会社さんに気に入られて直接雇用という方法もあったようですが、今は残念ながらあまりありません。しかも、一度はツアーナースをする必要がありますから、やはり派遣会社への登録は避けられません。今回紹介する派遣会社は2社。MCナースネット看護のお仕事派遣です。

 

※ツアーナースは、定期的にある仕事ではないので、複数の派遣会社に登録しておくのが重要です。

 

おすすめの看護師派遣会社

 

 

MCナースネット

MCナースネット

 

利用者満足度95%以上を誇るのがMCナースネット。病院以外にも、企業看護師、健診センター、イベント看護師、夜勤専従、もちろんツアーナースも対応していることをHPで謳っているので、修学旅行の添乗ナースをやりたいなら、ここは外せません!

 

また、全国に拠点があって、立地も良くアクセスが便利なところが多いのも便利ですよ★

 

>>MCナースネットの公式サイトはこちら

看護のお仕事派遣

看護のお仕事派遣

看護のお仕事の特徴は、職場の内部事情に詳しいという点。これって実は一番大事だったりしますよね。いくら時給がよくて仕事が楽しくても、人間関係が悪かったり離職率が高い職場って困りますからね(*_*;

 

アフターサポートも充実していて、待遇交渉もアドバイザーがしてくれるので、修学旅行の添乗ナースという、ちょっと特殊な仕事でもうまく交渉してくれますよ♪

 

 

>>看護のお仕事派遣の公式サイトはこちら

 

 

 

「えー、派遣会社に登録とか、めんどくさくないのー?」

 

と思うかもしれませんが、いえいえ、そんなことはありません。登録方法は簡単で、どちらもネットから必要事項を入力し、一度出社するだけ。

 

「は?出社?めんどくさ〜」

 

と、わたしはめんどくさがりやなので、なんでもめんどくさいなぁと思ってしまう性分ですが、出社は登録時の「1回のみ!!」なのでなんとか頑張って行きましょう!ちなみに、登録のときに何をするかというと、

 

「書類にかきかき」
「簡単な面接(のようなもの)」

 

の2つだけ。看護師免許、履歴書の提出はありますが、コピーするだけ&履歴を書くだけでOKです。

 

一見、めんどくさいように感じますが、入職試験はありませんし、書類選考もありません。履歴書を書くときに時間をとられる「志望動機」「得意」「趣味」欄なども無理にかかなくて良し!また、その場で配布されるプリントに必要事項まるをつけたり、書いていったりしますが、難しいことは何もありません。

 

そして、面接といってもスタッフさんとお話しするだけ。肩の力は抜いてリラックスして大丈夫ですよ。このとき、「どんな仕事をしたいのか」「どのくらいの頻度で仕事をしたいのか」など、自分の希望を伝えることができるので、ツアーナース希望者は「添乗看護師を!!」と明言しておきましょう。

 

なお、ツアーナースは時期的に仕事件数が多かったり少なかったりするので、「今は募集していません・・・」なんてことも。
しかし、がっかりするなかれ!派遣会社に登録しておけば仕事が入ってきたときに紹介してもらえます。それでも、「話がこないな〜・・・」ということもありますから、そういうときは自分から電話しちゃいましょう!(笑)派遣会社のスタッフさんと良い関係を築いておいて損はありませんよ。

 

 

2.修学旅行の添乗ってどんな仕事?ざっくり教えて

看護師派遣 修学旅行

まず、ツアーナースに興味をお持ちの方に、ざっくり修学旅行を例に、添乗の仕事を紹介します。

 

ツアーナースはその名の通り、修学旅行をはじめ旅行に添乗する仕事なんですが、看護師として同行しますので、もちろん救護・健康管理が主な仕事内容です。しかし、その他にも「旅行の添乗員として、良い旅にする」ために、看護師以外のお手伝いすることもあります。スタッフの一員となる認識でいると受け入れやすいですよ。

 

一方、働き方は添乗する旅行会社さん、学校さんなどの意向によって大きく変わります。「看護師さんにはこうしてほしい!」という希望があれば、それに従って行動しなければいけません。詳しくはあとで(5.修学旅行添乗、仕事内容は?詳しく解説の中で)紹介しますね。「いろいろなところへ旅行に行ける〜」とるんるん気分で行っては痛い目にあいます。あくまで仕事!(楽しいことも多いけど仕事!!)それが、ツアーナースです。

 

また、給料の相場は大体10000円〜15000円。これが安いのか高いのか・・・決して高いとも思えませんが、考えようですね。これについては、9.わたしのツアーナース看護観の中でふれたいと思います。

 

3.添乗看護師、やってて楽しいベスト3♪

 

まずは、「添乗看護師はやっぱり楽しーーーい!!」と思うベスト3を紹介しますね。

 

1位 旅行に同行できる!
2位 看護師として成長できる!
3位 生徒さんたちがとってもかわいい!

 

1位はやっぱりこれですね!添乗看護師の醍醐味、旅行に同行できるのでいろんなところを観光できます。各地の観光名所をめぐって、歴史を学び、きれいな景色をみて・・・おいしいものを食べたり、おみやげを買ったり!行ったことのない土地を観光できるのは本当に楽しいです。もちろん、何度も行っても良い場所もたくさんありますよ。しかも、修学旅行なので学生さん向けに説明・解説付き!!時にはクルーズに乗ったり、夜景を見たり、プチ贅沢も味わえます。感動して涙が出そうになることも(笑)とにかく、添乗看護師をやっててよかったな〜と思うのは、旅行を楽しんでいるときですね。ダントツの1位です。

 

2位は看護師として成長でき、その成長を感じやすいこと。わたしは病院の外科病棟で働いていたので、それまで見てきた症例も限られています。しかし、ツアーナースをしていると、本当にいろいろな症例に出会い、その度に看護師としての力量を試されているような気がします。

 

添乗看護師に求められるのは、緊急性の判断や簡単な処置などですが(後述しますね)、広く症例を見られるので大変勉強になります。また、添乗看護師ならではの対応の仕方も必要となってくるので、回数を重ねるうちに自分の添乗看護師観が。1、2回でも「看護師としてどう行動すべきか」など、自問自答するでしょう。奥が深く、その魅力にのめり込む可能性大ですよ。

 

そして、3位は、「生徒さんたちがとにかくかわいい!」ということ。わたし、高校生の修学旅行にはじめて添乗する前は「高校生なんてどうせ生意気でやんちゃなんだろ〜な」と思っていました。なんなら「ちょっと恐い・・・」とも(笑)でも、実際に高校生の修学旅行に添乗すると、素直で純朴な生徒さんの多いこと!(もちろん、みんながみんなそういうわけではありませんが)男の子も女の子もかわいくて、なんだかんだで癒されます。

 

4.添乗看護師、大変なのはこんなときワースト3

 

一方、添乗看護師をしていて「うげぇ・・・大変・・・」と思うことも。そんなワースト3を発表します。

 

1位 感染症が大流行!
2位 先生たちの癖が強すぎ!
3位 体力勝負!

 

1位はこれですね・・・特に冬シーズンのスキー合宿や修学旅行では、インフルエンザの危険が!感染力の高いインフルエンザなど、1人発症すると次々と感染し、「寝れない」なんてことも。しかも、夜寝られなくても翌日以降の旅行にはしっかり同行しなくてはいけないので、ダブルでつらい。自分は感染してられないですしね。大変だった添乗のあと、「終わってすぐ体調を崩した」ということは、何度もあります。自分の体調管理には要注意です。

 

 

2位は、やっぱり「先生たち」です。大きな声では言えませんが、正直、変わり者のの先生って少なくないんですよね・・・具体的には言えませんが、「あー、こういうところでそれ言っちゃう?」とか「はぁ・・・空気読んでくれ」とか「うわぁ〜・・・」って思うことも多々あります・・・。でも、ツアーナースの立場からいうと先生方も「お客様」みたいなものですから、腰を低くして対応しなければいけないんです。(;´Д`)

 

わたしが「あ〜、この旅行すっごく良かったなぁ」と思う修学旅行って、たいてい先生方がいいんですよね。その逆もあるってことです。こればかりは仕方ない・・・。

 

 

そして3位は、体力勝負だということ。旅行っていろいろなところに行けて楽しい一方、疲れますよね?(笑)生徒さんたちは疲れてバスの中でぐーすか眠ってられますが、看護師はそうはいきません。わたしもどうしても眠気が襲ってくるということもあるので、実のところ100%起きてはいませんが、ほぼほぼがんばって起きています。もしも、バスの中で熟睡して大きな口を開けていびきをかいて寝てしまったら・・・看護師として恥ずかしい。しかも、看護師の席って先生の隣だったり、近くなんですよね。「今回の看護師さん、自覚ないんじゃない?」なんて思われても嫌です。でも、休みたい・・・眠たい・・・そんなときは、ちょっと周りを見てみましょう。生徒さんも先生も寝ている・・・そんなときがチャ〜ンス!!マスクをして外を眺めるふりなんかしてこっそり眠りましょう(笑)

 

また、旅程によっては登山をしたり、自転車に乗ったりすることも。「坂・・・きつい・・・」と思っても、何食わぬ顔でついて行かなきゃいけませんし、筋肉痛になることも多々あります。そういうとき、「わたしも若くないな・・・」なんて現実を目の当たりに(笑)

 

また、何もなく順調な修学旅行でも、朝は早く、夜が遅いことが多いです。ロングスリーパーのわたしには、これがきつかったりします。スケジュールはすでに決まっていますから、遅れては旅程に影響がでてしまいます。朝寝坊なんて言語道断。集合時間よりも少し早めに動くくらいの気持ちで行動しましょう。そして夜、生徒さんが就寝して落ち着いてから、旅行会社さんと先生方でミーティングをします。学校さんによってこのミーティングは違ってくるんですが、長いところはめちゃめちゃ長い!!内心(はぁ?そんな話必要?ってか明日もあるんだしもう寝ようよ〜〜〜)なんて思うこともあります(笑)でもそこは、「この修学旅行が終わったら帰ってぐっすり寝よう!」と割り切るしかありません。

 

5.修学旅行添乗、仕事内容は?詳しく解説

 

それでは、ここからが本題。修学旅行の添乗看護師、仕事内容を詳しく解説していきますね。

 

添乗看護師、誰とどうやってどんな風に仕事をしていくの?

冒頭で添乗看護師の仕事内容は「救護・健康管理」だと述べましたね。でも、そういわれて想像できましたか?
「いやいや、漠然としすぎてよくわかんないし」と思った方が大半だと思います。ここでは、もっと掘り下げて紹介していきますね。

 

誰と仕事をするのか

看護師派遣 修学旅行

修学旅行に参加するのは、当然「生徒さん」、「先生方」の学校さんですが、旅行の案内役・調整役をすべて担うのが「旅行会社さん」です。ですので、この「旅行会社さん」と連携をとりながら動きます。

 

また、学校側の代表として「校長先生」「教頭先生」「修学旅行担当の先生」「養護教諭」いずれかの先生と連携していくことが多いです。そのため、「旅行会社さん」と「学校の代表さん」の2名と相談してやっていくということだけは覚えておいてください。ここ、大事です。

 

「そんなこといったって、こんにちは〜はじめまして〜の人たちの間に入って私一人で何するの?その前にどんな立ち位置よ!」と思うかもしれませんね。集合場所に行くと(空港が多いのですが)、ずらずら〜〜〜っと生徒さんやら先生やらバスガイドさんやら、わらわら人がいます。私もはじめは、その数と存在感に圧倒されました。そして、その中にポツンと単独でいる看護師。(え〜・・・どうしよう・・・誰に何をいえばいいの?)みなさん初めはそう感じて戸惑うと思います。病院で働いていたときには味わったことのない不安。でも、大丈夫。どうすれば良いか私が今からがレクチャーします、安心してください!!

 

集合時間より前に空港に到着しておく

看護師派遣 修学旅行

お出迎え時間の近くになるとバスガイドさんたちが旗を持って待機しはじめるので、バスガイドさんに挨拶をし「あ、〇〇高校さん?」と確認し、挨拶してバスガイドさんの近くで待機します。

 

学校さんが到着すると、旅行会社さんがバスガイドさんに話しかけるので、このタイミングで旅行会社さんにあいさつ!!!!これが大事なんですよね。さらっと紛れ込んで、ちゃっかり挨拶をすませる!これがわたしの編み出した一番簡単な挨拶の方法です。他の添乗看護師をしている方々がどのようにしているのかわかりませんが、この方法で困ったことはありません。そして、どういって挨拶するか、

 

「お世話になります。看護師の〇〇です。〇〇学校さんの修学旅行に添乗させていただきます。よろしくお願いいたします。あ、学校さんの方はどの方に挨拶にいったらよろしいでしょう?」

 

こういう感じです。すると、「〇〇学校さんの代表は、あちらにいる男性の〇〇校長先生です」とか「今回は養護教諭の先生も一緒なので、あの方です」と教えてもらえます。自分で探すとこれが大変なんです。その辺にいる先生に聞いても「あ、看護師さんね〜♪ん?代表?挨拶?誰かな〜んー、ちょっと待っててください」なんて放っておかれて、いつまでたっても挨拶できないということもありました。先生方がみなさん把握しているとは限らないので、まずは旅行会社さんに挨拶をしましょう!
ちなみに、旅行会社さんはスーツを着ていて、たいてい学校さんの先頭に立って「こっちでーす!」とか動き回っていますから、すぐにわかりますよ。

 

そして、このときの注意事項は、「場の空気を読むこと」!集合場所はたいてい空港だと先ほど述べましたが、飛行機が遅れていたり、何かトラブルがあったり、生徒さんたちの点呼が遅れたりなどの理由で、集合して早々時間がおしてるということがよくあります。つまり、あんまり落ち着いてお話できる雰囲気でないことが多いんです。ですから、忙しそうにしていたら、ちょっぴり早口で簡単に挨拶をすませて、「あとで少しお時間いただけますでしょうか」と聞いておきましょう。これでばっちりです♪

 

どうやって仕事をするのか

では、次にどうやって仕事をするのかについて紹介します。

 

ツアーナース、全体の流れは

まず、ツアーナースの仕事を請け負ったところからお伝えします。「え、前すぎ」とか思わないで、読み流していいのでさらっと見てください(笑)

 

  1. 仕事を請け負うと、派遣会社から詳細が自宅に届く
  2. 派遣会社、学校さんに電話をかけて挨拶をする
  3. (事前打ち合わせがある場合は学校などに赴く)
  4. 当日、集合場所に行って、そこから旅行に添乗する
  5. 解散場所で挨拶をして終了

 

こんな感じなんです。大事なのは、事前に電話をかけたり打ち合わせがあるケースがあるということ。必要な場合は、派遣会社から指示があります。また、旅行会社さんの電話番号がかかれてあるので、それはスマホに登録しておきましょう。添乗中も連絡をとるのに使います。

 

また、解散時は指示がありますので、勝手に帰らないように(笑)空港に着いたとたん「やったー!終わりだーーー♪」という気持ちになるものですが、最後まで気を抜かないこと!

 

人によると思いますが、私は生徒さんのお見送りもしてから帰ります。空港では、旅行会社さんは結構大変なので、看護師は放置されてしまうこともあります。そんなときは、「お忙しいところすみません、この場で解散と伺っていますが・・・」と一声かけてみましょう。旅行会社さんは「あ!ごめん、忘れてた!はい、ありがとうございました!解散で大丈夫です♪」と言ってくれますよ。

 

添乗中の仕事

では、次に添乗中の仕事についてお伝えしますね。病院で働いていると、患者さんがいて、カルテがあって、医師がいて、仕事道具があって、マニュアルにそって仕事をしますよね。しかし、添乗看護師にマニュアルなんてありません。派遣会社から「このように行動しましょー!」というのはありますが、細かい指示なんてないんです。なので、仕事の仕方はひとそれぞれ。これがツアーナースの現状です。さて、話を戻して、病院における働き方をツアーナースに置き換えると、

 

患者さん:体調不良を訴える生徒さん(ただし、生徒さん全員の健康管理を任されているということも忘れずに)
カルテ:生徒さんの情報
医師:いない
仕事道具:支給される救護バック、自分の手持ち道具
マニュアル:なし

 

こんな感じです。学校さんからは、救護バックと生徒さんの情報をお借りするので、お預かりしたら必ず中身に目を通しておきましょう。これらをお預かりするのは、最初の打ち合わせがベスト。代表の先生と少し時間がとれたら、この2点をお預かりしてしっかり打ち合わせしておきましょう。ここで聞くこともマニュアルではないんですが、

 

  • 注意すべき生徒さんはいるか(いたら症状、対応、親御さんの希望なども)
  • 保健室の使い方はどうするか(後述します)
  • 学校さんから看護師にこうしてほしいなどの要望はあるか
  • 体調不良の生徒さんの対応についてこうしようと思っているがどうですかとお伺い
  • 記録はどうするか

 

これらは話し合っておいた方がベター。こちらから言わなくても、学校さんの方からお話があることも多いのですが、聞かないと教えてくれない場合もあります。事前に確認しておかないと、あとでトラブルになることもあるので注意が必要です。詳しくは次の【どんな風に仕事をするのか】の中でお伝えしますね。

 

さて、話を戻しますが、お借りする救護バックの中身は、絆創膏や湿布、体温計、冷えピタ、包帯、はさみ、塗り薬、目薬などが入っています。必要なときにすぐ取り出せるように、何がどこに入っているかも把握しておいた方が良いですよ。自分の持ち物じゃないので、「あれ?確か入ってたのはみたんだけど・・・」ということがよくあります。特に、よく使う「体温計」はすぐに取り出せるようにしておきましょう。

 

そして、学校さんからいただく生徒さんの情報。生徒さんたちの現病歴・既往歴や親御さんからの要望などが書かれています。ざっと目を通して、注意すべき生徒さんの把握をしておきましょう。例えば、てんかんや食物アレルギーを持っている子。すぐに対応できるように、クラスと名前、詳細は頭に入れておいた方が良いです、心構えもできますしね。そして、知らない名前の疾患を持っている子を発見したら、ちょっと調べておくと心強いですよ。

 

注意すべきは、この取り扱い。生徒さんの情報は厳重に管理をしてください。病院でいうところのカルテです。「誰にも見せない」「なくさない」!取扱注意です。最後に救護バックと返却します。

 

このように、基本的には学校さんからお預かりする救護バックと生徒さんの情報をもとに仕事をします。
ちなみに、薬は基本NG!救護バックにも内服薬はほとんど入っていません。飲んでOKなのは、各生徒さんが持参している各自の薬のみ。市販の内服薬でも、何が起こるかわかりませんからね。ここは要注意です。そして、生徒さんが持参している内服薬でも、「看護師さん、さっき薬飲みました〜」なんて報告を受けたら、担任の先生にも報告をしましょう。詳しくは後述しますね。

 

「え、ちょっと待って!看護師として何できるの?」ここまで読まれてそう思ったのではないでしょうか。そうです、看護師ができることなんてたかが知れてるんです(笑)
まぁ、そうですよね、医師の指示もなければ、仕事道具も簡単なものばかり。ツアーナースに求められるのは、「緊急性の把握」と「安心感」もちろん、擦り傷やちょっとした怪我、風邪など、すぐに対処できるものは対応しますよ。でも、大事なのは緊急性が高い場合には、受診をさせるなどの対応が迫られます。ひとりで何でもやろうとはしない、常にホウレンソウで安全を第一に考え行動すること、これが大事です。

 

どんな風に仕事をするのか

それでは、実際にはどんな風に仕事をするのか詳しく見ていきましょう。

 

体調不良の生徒さんが出たとき、どんな流れになるの?

基本的な流れ(受診なし)でいうと、

体調不良者がでる ⇒ 担任の先生が確認 ⇒ 担任の先生から看護師に連絡がくる ⇒ 看護師がみる ⇒ 対応する(緊急性がない場合) ⇒ 担任の先生に報告

 

この流れが一番うまく行きます。しかし、時には「看護師さ〜ん、ちょっとなんか具合悪い〜」とか言いながら、生徒さんが直でやってくることも。そんなときは、

 

@体調不良者が看護師のところにくる ⇒ A担任の先生がそのことを知っているか確認 ⇒ B体調チェックを行う ⇒ C処置が必要な場合は担任の先生の許可をもらってから行う(緊急性がない場合) ⇒ D誰がどんな不調できてチェックしてみてどうだったかなど、担任の先生に報告する

 

このような流れになります。基本的にはこれがスムーズですが、学校さんによって要望が違うので、そこは学校さんにあわせる感じにしてやっていきます。ときには、「重病以外は逐一報告いらないよ〜」ということもありますし、「何をやるにもまずは相談してください」と言われることもあります。まちがってもひとりで何かを勝手にやるということだけはしないように!信頼感がなければ看護師がいる意味がなくなってしまいます。

 

では、受診が必要な場合、どのように動くかというと・・・

 

@看護師が受診が必要だと判断 ⇒ A生徒さんにそのことを伝え、生徒さんはどうするか確認 ⇒ B旅行会社さん、担任の先生、修学旅行代表の先生に報告 ⇒ C受診する病院を探す ⇒ D病院に問い合わせる ⇒ E病院まで同行する、もしくは同行せず待機する

 

こんな流れになります。Aの生徒さんに確認するっていうのは、案外大事なことなんですよね。
例えば骨折だったり、歩けないくらい具合悪いときなんかは「受診しよう!」って自他ともに認める感じになりますけど、38.1℃くらいの発熱で、「う〜ん、どうする?」ってときがあります。そのときは生徒さんと相談して生徒さんの意思を尊重することが大切。相談する際は、

 

「どうする?受診もできるよ?」
「看護師のわたしとしては、受診してもいいと思うけど、どうする?」

 

などのように、相談するのがGOOD。緊急性が高いとき以外は、受診するかどうかは生徒さんに決めてもらいます。
ここは、ツアーナースの看護観がでてくるところなんですが、わたしはこのように対応しています。受診するのも、生徒さんのお金ですし、症状がたいしたことなくても「つらいから受診したい」という子もいれば、「熱あるけど全然平気だから受診しなくていい!」という子もいるからです。

 

なお、受診する際は学校さんが必要な書類があるので、それらを持参することになります。救護バックの中に入っていたり、学校さんからお預かりするファイルの中に入っていたりまちまちなので、あらかじめ確認しておきましょう。自分が同行しない場合でもさっと取り出せるようにしておいてくださいね。

 

看護師派遣 修学旅行

そして、受診する病院選びですが、これもその時々で対応が変わってきます。あらかじめ、学校さんの方で受診する病院をリスト化している場合もあれば、旅行会社さんが探す場合、看護師が探す場合、いろいろです。もし、看護師が病院を探す場合には、症状にあった診療科目、受診できる時間帯の2点はおさえておいてくださいね。そして、電話をかけて受診できるかどうかを確認しましょう。電話の際は、

 

「症状はいつから〇〇で、今〇〇の状態なんですが、今から受診できますか?ちなみに、修学旅行中の学生さんで〇歳です」

 

というように聞きます。なお、病院によっては、身長と体重、生年月日などを電話口で聞かれることもあるので、すぐに確認できるようにしておいた方がベター。

 

しかし、病院によっては、高校生も小児科とみなして受診拒否されることも・・・わたしも何度も電話をかけて病院を探した経験があります。こればかりは仕方ないので、めげずに受診できる病院を探します。拒否が続けば、「もうどこでもいいから受診させてー!」という感じになりますが、どこかは受け入れてくれます。

 

そして、病院が決まればあとは旅行会社さん、代表の先生に任せます。誰が同行するかは指示をくれるので、看護師はいつでも動けるようにだけしておけばOKです。看護師1名体制で、夜などの場合は、他の生徒さんに何かあったら対応できるようにとホテルで待機となることも多いですし、看護師2名体制のときや日中の場合には病院に同行することも。同行するかどうかは指示を仰ぎましょう。

 

看護師はどこにいればいいの?

ここまで、体調不良の生徒さんがでたときの対応の流れをお伝えしてきました。ここからは看護師の拠点の話をしていきます。拠点、つまり基本的にどこにいるかです。

 

バスで移動時:基本的に指示通りのバスに同乗
自由行動時:連絡がつく場所もしくは待機場所
ホテル:保健室

 

看護師派遣 修学旅行

大体1クラスにつき、1台バスがあたっています。看護師が同乗するバスは、あらかじめ決められていることが多く、基本的に最初に指示のあったバスに乗ります。割り振りは人数の関係だったり、注意してほしい生徒さんのクラスだったり、養護教諭の先生が乗っているバスだったり、そのときによって理由はまちまち。そのバスの中で体調不良の生徒さんがでた場合は、バスの中で対応するかたちとなります。

 

また、他のバスに乗っている生徒さんで体調不良の生徒さんが出た場合、休憩所などバスが止まった時に別のバスに行って対応し、そのままバスが変わるなんてことも。注意してほしいのは、バス出発時必ず点呼を行うので、看護師のバスが変わる場合などには、旅行会社さんに連絡すること。自分の所在はしっかり明らかにしておいてくださいね。

 

一方、修学旅行には必ずと言っていいほど「自由行動」の時間があります。生徒さんも先生たちも各自行動することになります。このとき看護師も基本的には自由ですが、すぐに戻ってこれる場所にはいるようにし、連絡が入った場合にはすぐに戻りましょう。また、自由行動時、先生たちの待機場所を設けていることがあります。要は本部。本部を設置した場合、ここにいるのがベストなんだと思います。たまに、ずっと本部待機を命じられることもありますが・・・たいていは「看護師さんも行ってきていいよー♪連絡だけとれるようにしといてね〜」と言われます。たまには、息抜きしたいですから、こういわれたらお言葉に甘えて「はい!」と二つ返事をして、自分の時間を楽しんでくださいね。

 

保健室の在り方は3パターン!

そして、ホテルでは保健室として1部屋(もしくはそれ以上)確保している場合があります。男女で分けたり、階ごとに設置したりと様々。この保健室の使い方もちょっと注意が必要なので、代表の先生と打ち合わせをしたときに、必ず確認しておくべき事項のひとつです。

 

保健室には次の3パターンがあります。

 

  • 保健室 兼 看護室の自室パターン
  • 確保しているだけの保健室
  • 開けている保健室

 

【保健室 兼 看護室の自室パターン】
これは、その通りなんですが、保健室を1部屋も確保しておらず、看護師の部屋が保健室というパターン。なので、体調不良などの生徒さんが「保健室で寝たい」となったら、自分の部屋を貸すことになります。このパターンはあんまりないんですが、たまにあるんですよね。わたしはよほどのことがない限り、生徒さんをお部屋に戻します。

 

【確保しているだけの保健室】
確保しているだけということは、基本的には開けていない部屋ということです。つまり、開けるとホテル側に料金が発生するということ。そのため、自分の判断だけで「じゃあ、保健室で寝ましょうか〜♪」なんて安易に提案するのはNG!!本当にベッドが必要になった場合のみ、旅行会社さんに相談をして開けるようにしましょう。

 

これはツアーナースをするなら絶対知っておくべきポイントです。保健室を使いたいとき、旅行会社さんに一言、「〇組の〇〇さん、〇〇なので保健室使った方が良いと思うんですが、開けていただいても良いですか?」と聞きましょうね♪

 

【開けている保健室】
また、すでに保健室を開けているというパターンもあります。これが多いですね。看護師の待機場所も自室とは別に〇時〜〇時までは「保健室」ということもありますから、代表の先生と事前に確認しておきましょう。このパターンでは、保健室となるホテルの部屋の鍵を看護師が管理するケースもあります。ホテルによっては、鍵が無地のカードだったりするので、付箋などを使ってどの鍵がどの部屋のものなのか管理も必要です。

 

特に保健室が複数ある場合、自分の部屋も合わせると、どれがどの鍵なのかごちゃごちゃになることも。私もはじめは「鍵の管理なんて余裕だし♪番号が書いた袋に入ってるし〜♪」と思っていましたが、いざ、あっちを開けてこっちを開けてとしているうちに、「あれ?こっちにしまったよな!?」「あれ〜」となってしまった経験があります。しまいには生徒さんの前で「あ、ちょっと待ってねー。これか?あ、はずれ。ん、こっちかな〜」なんて失態を犯しました(笑)後述しますが、小さな付箋は持っていった方が良いですよ!

 

保健室の使い方

ところで、保健室の使い方も学校さんによって様々です。「具合が悪くなったら保健室直行」なのか「担任の先生に許可をもらってから行く」のか・・・事前の打ち合わせでしっかりしておかないと、保健室がカオス状態になります。実はカオス保健室の経験があるこのわたしですが、本当に本当に大変でした・・・そうならないために、事前に保健室の使い方を代表の先生にお伝えし、各先生方に周知してもらいましょう。

 

おすすめなのが、「担当の先生に許可をもらってからくるように」とするもの。そうじゃなければ、軽症から冷やかしからおしゃべりした〜いという生徒さんまで、どんどかどんどか集まります。もちろん、本当に体調が悪い生徒さんもきますから、「保健室は保健室としてつかわせてー!」となるのです。

 

私達が生徒さんの対応にあたる際は、

「どんな症状なのか」
「担任の先生は知っているか」
「クラスと名前は?」

この3つは必須の確認事項!生徒さんがいればいるほど混乱します。さっきいた子がいなくて、数が増えてて・・・というのはよくあること。なるべく秩序を保てるように、保健室は制限する方がベター。といっても、マニュアルがあるわけではありません。自分のやりやすい方法が見つかったら、そのように調整してみてくださいね。ちなみに私が打ち合わせ時に保健室について代表の先生にお伺いすることは、

 

「保健室の使い方はいかがしましょう?こちらとしましては、基本的に担任の先生に許可をもらってから来ていただいた方がスムーズなのですが、その方法でもよろしいでしょうか」

 

「保健室の時間はいかがしましょうか。ホテル到着時から20時(21時)まで開けておくかたちにし、それ以外の時間帯は旅行会社さんを通して連絡をするのはいかがでしょうか」

 

保健室に関してはこの2点ですね。はじめてツアーナースに挑む方はこの方法で打ち合わせをしてみてくださいね。

 

各先生方、旅行会社さんと連携の取り方

看護師派遣 修学旅行

さて、このように看護師は担当の先生や旅行会社さんと連携を取りながら仕事をしていくわけですが、気になるのがその連絡の取り方だと思います。

 

基本的に旅行会社さんとはスマホの電話番号を交換します。これは、事前の電話挨拶のときに済ませますが、当日別の方が急遽担当するという場合には、空港などで挨拶した際にぱぱっと交換することが多いです。そして、先生方との連携は・・・見つけるしかありません。

 

結構大変なこともあるんですけど、先生方みんなと連絡交換をするわけにはいきませんから、がんばって探しましょう。食事会場ではみんなそろっているので見つけやすいです。そうじゃない場合は、私はその辺にいる生徒さんに聞きます(笑)
「ねぇねぇ、〇〇先生探してるんだけどどっかで見た??」すると生徒さんは「あ、あっちでみたよー♪」とか「〇〇に行ってるよ〜♪」とか教えてくれます。

 

ちなみに、先生方の名前と顔は一致するように覚える必要があります。これが結構大変だったりするんですが、こっそりスマホにメモっておくなどして、間違えないように注意です。学校さんと合流したときに、修学旅行のしおりをもらえることが多いので、まずはそれをみてクラスと担任の先生をチェック!たいてい漢字で名前が書いてあり、フリガナはありません。なので、最初に挨拶をしたときにしっかり覚えてメモ!これが鉄則です。

 

記録の書き方

看護師につきものなのが、「記録」。もちろん、この添乗看護師にも記録は「看護日誌」などの名前ですが、書かなければいけません。ふつうの看護記録とほぼ同じととらえて良いですが、最後に学校さんに提出するものです。なので、略語や難しい言葉は使わないようにしましょう。見やすく、わかりやすい記録が喜ばれます。

 

また、氏名だけではなく、クラス名も記載することをおすすめします。また、派遣会社から看護日誌を配布されるのでそれを持参しますが、学校さんによっては指定の記録用紙がある場合も。なので、最初の打ち合わせのときに、確認しておきましょう。記録用紙がある場合には、生徒さんの情報などと一緒に手渡されることも多いのですが、それがない場合でも、

 

「対応した生徒さんの記録につきましては、こちら(派遣会社の看護日誌)に書いて最終日にお渡しするかたちでよろしいでしょうか」

 

と一言確認すると◎です。

 

多い症状と対処法

ここまで読まれてちょっとお疲れかもしれませんが、ここで添乗をしていて多い症状とわたしの対処法を紹介します。すでにツアーナースとして活躍されている方も、是非参考にしてみてくださいね。

 

発熱

一番多いのが発熱。「看護師さ〜ん、なんか熱っぽい・・・」そういって生徒さんが来たら、わたしは・・・

 

体温計を手渡し検温 ⇒ 検温中に他の症状、クラス、氏名、担任の先生が知っているかを確認 ⇒ 〈大丈夫そうなら〉マスクと冷えピタを渡す ⇒ 〈だめそうなら〉受診できる旨を伝える ⇒ 経過観察する

 

普通はこのように対応することが多いです。しかし、冬シーズンでインフルエンザが疑われるときには、本人が大丈夫そうでも受診を勧めますね。

 

また、手持ちで解熱鎮痛剤がある生徒さんに関しては、インフルエンザなどが疑われず、感冒症状だと思われる場合のみ、飲んで良いか聞かれたら内服の許可を出します。

 

看護師派遣 修学旅行

たまに、「もう飲んだ」という生徒さんもいるので、そういうときは何時に何を何錠飲んだのか確認しておきましょう。そして、微熱でもわたしは「冷えピタあるけど使うかい?」「今まで冷えピタで荒れたりしたことない?」と聞きます。「病は気から」と言いますが、その通りなこともあるんです。解熱作用はまったくない冷えピタですが、生徒さんは「わぁ、気持ちい♪これで治るわ〜」そう言って、急に元気になることも。素直でとってもかわいいです(笑)

 

一方、38℃台〜、本人もつらそうな場合、症状は軽くても受診を希望している場合には、「受診もできるよ、どうする?」と尋ねます。風邪などの場合、あくまで受診の決定は生徒さんに委ねましょう。生徒さんによっては、高熱でも「なんか大丈夫そうだから受診しないで様子見たい」という子もいます。そういう場合には、冷罨法を行って様子をみましょう。

 

また、経過観察が必要な場合は、「あとで(就寝前、ホテルについてから、食事会場でなど具体的に)もう一回来てね。また測ってみよう」と伝えます。それでこなければ、こちらから出向きます(笑)こない場合は、大丈夫なことが多いのですが、責任もって症状が落ち着くまで経過をみることを忘れずに。

 

頭痛

そして、2番目に多いであろう頭痛。発熱とセットで来る場合もありますが、生徒さんによっては頭痛持ちだったりすることもあります。もともと頭痛が起きやすい生徒さんは、いつも飲んでいる内服薬を持参することが多いですね。そのため、症状を確認して頭痛のみの場合は、いつものように内服薬を飲んでもらうよう対応することが多いです。どこが痛いのか、いつから痛いのか、どんな風に痛いのかなど、しっかり確認しましょう。

 

ちなみに・・・少し余談になりますが、頭痛だと思っていたら違ったという体験があるので紹介します。

 

<わたしの体験>
飛行機を降りてから「頭が痛い」という生徒さん。もともと偏頭痛があるので、内服薬を持参していました。他に症状もなかったため、気圧の変化や環境の変化などで頭痛がでたと考え、いつもの薬を飲んで水分もいつも通りとるように伝えました。しかし、その後「やっぱり頭が痛い」と来た生徒さん。尋ねると内服薬を飲んでも効かなかったとようで、かなり痛そうな様子でした。微熱もあったので、「何か変だな」と思ったわたしは、もう一度症状を確認。すると、「頭が痛い」と言っていた場所は、額のあたりでした。(あ、頭痛じゃない・・・)

 

そうして、「もしかしていつもの頭痛じゃないかもしれないから、受診してみてはどうかな」と提案し、生徒さんもかなりつらそうだったので、すぐに受診の手配をすることにしました。旅行会社さんと担任の先生にはその場にいましたが、説明として「〇〇君、〇時頃から頭痛があるといっていたんですが、いつもの薬を飲んでも効かないようで、痛みも強いようなので、受診を勧めました。ご本人も了承しています。もともと偏頭痛があるとのことですが、薬が効かないことと微熱があること、何より場所がこの辺なので、頭痛ではなく他の疾患かもしれません。副鼻腔のあたりがあやしいので、耳鼻科を受診させたいと思います」と伝えました。そうして、旅行会社さんと手分けをして耳鼻科の病院を探し受診すると、急性副鼻腔炎だったというのがわたしの体験です。

 

このように既往歴に頭痛があって、生徒さんが「頭が痛い」と言っていても、実は違ったということがあるので、症状の確認はしっかり行うようにしましょう。わたしもこの体験以降、「どこが痛いの?」としっかり聞くようにしています。稀な例かもしれませんが、頭痛に限らず他の症状でもいえることです。観察はしっかり行いましょう!!

 

生理痛

生徒さんの中には、生理痛がひどくて休みたいと申し出てくる場合があります。一応、症状はすべて確認し、生理痛だなと思ったら、手持ちの薬があれば飲んでもらってから、休んでもらうという対応をしています。おなかが痛いという生徒さんには、温罨法を行ってあげると良いでしょう。ホテルの部屋なら空のペットボトルがあればそれをもらい、お湯を入れて生徒さんのタオルで巻きます。これで即席湯たんぽの出来上がり♪生理痛に限らず、温罨法が必要なときにはやってみてくださいね。

 

虫刺され

案外多いのは、虫刺され!冬以外のシーズンなら、1件は遭遇するのではないでしょうか。蚊などに刺されたようなふつうの虫刺されの場合、学校さんからお預かりする救護バックの中にかゆみ止め(塗り薬)とシルキーポアなどが入っていますので、それで対応しています。

 

また、熱感があるときには、冷罨法を行うことも。先ほども出た冷罨法ですが、その場がホテルならフロントに電話をかけて、「冷やしたいので二重にした袋に氷を入れてください」と注文しましょう。そうして生徒さんのタオルなどでそれを包んで手渡します。もし、ホテルではなく外にいる状態なら、旅行会社さんに頼んで「アイスノン」を調達すると◎。手渡す際は、「冷やしすぎないように必ずタオルをあてて使ってね。15分以上は冷やさないで休憩させてね」と伝えましょう♪

 

なお、あまりに腫れてつらそうな場合には、皮膚科を受診できることを伝えています。ただの虫刺されでも、熱をもって腫れて歩くのに支障がでてくる場合もあります。

 

一方、ハチやマダニなどに刺されたときは即受診です!ハチに刺された生徒さんをみたことはありませが、マダニに刺された生徒さんはみたことがあります。すぐに切開してださなければいけませんので、発見し次第受診することと、山や森に入ったときには当日中にお風呂やシャワーに入り、食われてないか各自確認するようにアナウンスすることが必要です。これは旅行会社さん、もしくは代表の先生にお伝えし、各担任の先生から生徒さんに伝わるようにするか、食事会場など全員がそろう場所で伝えてもらうかどちらかの方法になります。マダニは無理にだそうとすると、どんどん皮膚の奥に行ってしまいます。ダニで死亡例もありますから、気を付けてくださいね。

 

捻挫

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たまにあるのが、捻挫です。「なんかくじいちゃって」「転んで足痛いんです〜」こんな風に来る生徒さんも結構います。対応としては、湿布をはって様子見です。もし、自由行動などでたくさん歩く予定だというなら、テーピングしてあげても良いですよ。テーピングは学校さんからお預かりする救護バックの中に入っています。

 

「テーピング?したことないし!!」という方、大丈夫、私もしたことありませんでした(笑)
私がはじめてテーピングをしたときは、養護教諭の先生から「〇〇ちゃんのテーピングしてください。お風呂あがったら保健室行くように伝えてあるのでおねがいしまーす♪」と依頼されたんです。その時は((え!?まじか!やったことないけどやったことないなんて言えないし!))と思って、笑顔で「承知しました。〇組の〇〇さんですね」と答えました。そして、急いで自室にもどって、急いでスマホでテーピングの勉強をして、半分読んだか読んでないかくらいで、生徒さんが到着!生徒さんの前では「〇〇さん、テーピングね、先生から聞いてるよ〜♪」なんて何食わぬ顔でやりました。

 

しかし、内心((確かこうだよな〜・・・あってるかな〜・・・))なんて思いながらだったので、「いつもこんな感じだった?いつもとちがったら教えてね♪」と。なんとかテーピングをやり終えましたが、その修学旅行では他にもテーピングをする生徒さんがいて、なんだかんだでテーピングができるようになりました。きっと、これを読んでいるあなたも大丈夫、できますよ。

 

 

 

代表的な症状を挙げましたが、他にもいろいろあります。でも、基本は同じ。症状を観察し、主訴をしっかり聞いて、緊急性の把握を行う。緊急性が低ければ、手持ちの薬があればそれを使い、なければ症状に合わせた対処を行うだけです。受診の必要性があれば、調整を行い受診をさせる、それだけ!落ち着いて行動すれば大丈夫ですよ。

 

添乗看護師のスタイルは?

さてさて、ここでは添乗看護師の持ち物、服装について紹介しますね。あくまで一例なので、参考までにしてください。特に服装については、派遣会社によって指定がある場合もあるので、指示がないかはあらかじめチェックしておきましょう。

 

持ち物

まずは持ち物から紹介しますね。

 

【基本の持ち物】
・キャリーバッグにお泊りセット(着替え、洗面道具、化粧品など)
・カバン(お財布、スマホ)
・派遣会社から送られてきた指示書
・筆記用具
・看護日誌(派遣会社が準備したもの)
・時計
・自分の飲み物

 

シンプルに、基本はこれです。「え、当たり前?」まぁ、そうですよね。では、次にわたしが持参している、あると便利グッズを紹介します。

 

【あると便利な持ち物】
・マイ救護セット(ペンライト、ステート、舌圧子、ハサミ、マイマスク、手袋など)
・自分用の常備薬
・ホッカイロ
・付箋

 

何度か添乗しているうちに、「これ、あった方がいいな〜」と思うようになります。わたしの場合は、これらです。そうやって添乗するときの持ち物が定着していくんですが、あったら便利だと思うので参考にしてみてくださいね。

 

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マイ救護セットの中で便利なのがペンライト。これが結構、使うんです。例えば、「看護師さ〜ん、なんか魚の骨ひっかかったから見て」とか「のどが痛いの・・・」とか「ここが痛い・・・」といわれた際の皮膚の色をよく観察するときなんかに使います。自分の持ち物の中で一番使ってますね。他にもセットで使う舌圧子も持ち歩いていますよ。

 

ステートはそんなに使わないんですが、腹痛を訴える生徒さんも少なくないので一応持ち歩いています。まぁ、アッペならステートなくてもわかりますし、肺音聞くことも、心音聞くこともほとんどないんですけど、持参しないよりはあった方が良いです。腹痛の生徒さんのグル音は必ず確認するようにしてます。

 

そして、マイマスクはあると安心しますね。感染症の生徒さんと関わるときや乾燥が気になるときは気軽に使えます。学校さんの救護バッグの中にもマスクは入っていますが、自分で使う分は自分で用意するのがマナーですよ。また、手袋も持参すると◎。感染予防の基本ですね。たまに転んで血だらけで来る生徒さんもいますし、私は体験したことないですが、大怪我の生徒さんなどの対応をする場合もありますから。スタンダードプリコーション!!(なつかしい)です。手袋については、学校さんの救護バックの中に入っていることもあるので、生徒さんの対応時に使う場合には、そちらを使っても良いですよ。持参するのは、入っていない場合への備えです。

 

一方、自分の体調管理のアイテムも是非持参してくださいね。ロキソニンなどの解熱鎮痛剤をはじめ胃薬、止痢剤、感冒薬など、万が一自分が体調不良のときに飲めるようにしておきましょう。ツアーナースとして添乗しているのに、体調不良で動けなくなっては元も子もありません。また、ホッカイロも持参しておくと安心ですよ。看護師待機の場所が寒かったりすると体調を崩しやすいので、わたしの場合はお守りがわりにしています。冬場はもちろんのこと、春先や秋口の修学旅行では案外活躍しますよ。

 

そして、先ほどもちらっと登場した付箋。無地のカードキーを管理するときに使用すると紹介しましたが、その他にも、修学旅行のしおりに付箋として使用したり、看護日誌に貼って整理したり、はたまたちょっとしたメモをするときにも重宝します。わたしは添乗中、筆記用具と一緒にポケットにしのばせ、いつでも取り出せるようにしてますよ。

 

【その他】
私の持ち物は以上なんですが、人によっては血圧計や体温計、シルキーポアや包帯、テーピング、ピンセットにペアンなどなど、学校さんの救護バッグ顔負けの品ぞろえのマイ救護セットを持参している方もいらっしゃいます。私もそのような方と一緒に仕事をしたことがありますが、本当にすごいです。学校さんの救護バッグ、いらないんじゃないかと思うくらい(笑)確かに、学校さんの救護バッグって、血圧計はほぼほぼ入っていないので、あったらいいのにな〜なんて思ったりもします。他の消耗品の数々も!その方の救護セットを見せてもらったときは、「お〜〜〜〜!!」って感じでした。

 

ただ、充実させることに越したことはないんですが、「重い」「費用がかかる」の2点から、ここまで持たなくてもいいかなっていうのが私の考えです。ただでさえ重たいので、少しでも軽くしたいんですよね。それに、費用の保証なんて一切ありませんから、身を切って看護にあたるわけです。このあたりも、個性が強くでるところなんじゃないかと思います。マイ救護セットを一切持ち歩いていないという方も結構いらっしゃいますし、ツアーナースの看護観の違いかと思います。参考までにしてください。

 

【ポケットにしのばせるもの】
ちなみに、わたしのポケットの中には、筆記用具、体温計、ペンライト、時計を入れて、いつでも取り出せるようにしています。体温計は学校さんの救護バッグに入っていますが、いちいち取り出すのがめんどうなので、ポケットに入れています。もちろん、落としたら大変なので気を付けて取り扱っています。こうする理由は、もちろん取り出しやすいから!よく使うこれらのグッズが、カバンの奥底に眠っていては使うたびにイラっとしますよね。

 

【カバンはこんな感じに・・・】
では、カバンはどんなことになっているかというと・・・ぎっしりでかなり重い!
なぜ重いかって、学校さんの救護バッグが8割を占めているんです。本当に重いんです・・・(涙)。そうはいっても、旅行中は常に持って歩かなければいけないので、登山のときも、自由行動のときも、ごはんを食べるときも、いつでもどこでも何をするにも一緒です。

 

ちなみにわ私は、訪問看護用の大きめの斜め掛けカバン(通販で購入しました)を持参し、その中に自分の持ち物(お財布、スマホ、ティッシュ、ハンカチ、マイ救護セット、常備薬、ホッカイロ、筆記用具、自分の飲み物)+学校さんの救護バッグ、修学旅行のしおり、学校さんからお預かりしている生徒さんの情報などを入れています。荷物を軽くしたいんですが、見ての通り削れるものがないんです。救護バッグを置いてくることなんてできないですし(苦笑)

 

私はひとつのカバンにまとめた方が重くてもコンパクトで持ちやすいので、大きめのカバンを用意することにしています。カバンが複数あると、トイレのときなどに忘れやすいですしね。登山のときなんかは、全部まとめて背中にしょったりもできるのでおすすめです。

 

しかし、人によっては自分のものだけ入るカバンを持参して、学校さんの救護バッグは別に持つというスタイルの方もいらっしゃいますよ。カバン2個派ですね。実は私も、最初の仕事のときはこのスタイルでした。というか、救護バッグを常に持って歩かなければいけないことも、修学旅行のしおりや生徒さんの情報などを持ち歩くことも知らなかったんです!(爆)恥ずかしながら、小さなカバンに自分の荷物だけ入れて持ち歩こうとしており、なんと、修学旅行のしおりすら入らないサイズのカバンだったのです!!生徒さんの情報をお借りしたときは、(え、なにこれ・・・どうやって持ち運べっていうの・・・)と一瞬かたまりました・・・(笑)

 

幸い生徒さんの情報はA4サイズの用紙のみ(ファイルにとじられてないという意味)だったので丁重に折らせていただき、カバンにIN!!さらに、修学旅行のしおりはくるくるっと丸めてポケットにつっこむ!!まるでおじさんが競馬新聞をポケットに入れてるような、とっても素敵なスタイルでなんとか乗り切りました。と、前置きが長くなりましたが・・・カバンは小さくても良いのですが、せめてA4サイズのファイルが入る大きさを強く推奨します!それからリュック派の方もたまにお見かけしますよ。参考までに。

 

服装

一方、服装については派遣会社の指示をまず確認してくださいね。ただ、よくあるのは次の2パターン。

 

  • スーツ
  • 動きやすい服装

 

ほとんどの場合、この2パターンですから服装は迷うことありません。「いやいや、スーツといっていろいろあるし・・・」「動きやすい服装ってなに?ジャージ?」とか思った方のために、詳しくお伝えしましょう。

 

【スーツ】
ガチガチのスーツよりも、ストレッチタイプのもの、パンツタイプのものがおすすめ。服装がスーツと指定されていても、かなり動き回るハードな旅程だったりすると、しっかりしたものだと疲れてしまいます。バス移動で長時間座っているということもよくありますから、着ていて疲れないものが良いですよ。

 

スカートタイプでも良いのですが、パンツタイプの方が動きやすく、寒さをしのげるという点で優っていると思います。さらに、スカートタイプはストッキングを着用しなければいけないので、電線すると厄介なんです。カバンの中に予備のストッキングを入れることを考えると、少しでも荷物を軽くしたいわたしにはあまりおすすめできません。かといって、スカートじゃだめというわけではないので、お好みでどうぞ。

 

ちなみに、スーツの中に着るものはブラウスでも良し、白Tでも良し、スクラブでも良しです。きっちりするならブラウスが一番良いのでしょうけど、わたしはスクラブを着ています。なぜなら、しっかりスーツを着こなすとめんどくさいから。なにがめんどくさいかというと・・・ずばり「旅行会社さんに間違えられる!!」のです。学校さんからすると、わかりにくいんでしょうね。旅行会社さんも複数人いることもあるので、混乱するんだと思います。私達が担任の先生をなかなか覚えられないのと一緒です(笑)

 

全身スーツでその辺に立っていると、生徒さんのみならず、先生方まで「あの〜、次の旅程なんですけど〜」とか「食事会場ってこっちでしたのね?」とか、聞かれてしまうことが多いです。わかる範囲ではお応えするんですけど、「あ〜、旅行会社さんが〇〇と言っていましたよ^^」とさりげなく旅行会社さんじゃないアピールをしていました。後半になってくると覚えてもらえるんですけどね。やはり、看護師は「看護師です!」という恰好の方がわかりやすく、対応を受ける生徒さんたちも安心感があるんじゃないかなとわたしは考えています。あくまで個人的意見ですので、参考までにしてください。

 

【動きやすい服装】
一方、動きやすい服装と指定がある場合の基本は白いポロシャツ(またはTシャツ、スクラブなど)に黒いズボンが定番。ズボンはストレッチのきく動きやすいもので、おなかもゴムの方が楽ですよ。しかし、動きやすい服装をしていても、上着にはスーツや襟付きのジャケットなどをはおるようにするのがベター。動きやすくても、ちゃんとしているという印象を与えれるような服装を心がけましょう。

 

【寝るときの服装】
ちなみに、寝るときは「何を着るか」なのですが、一番安心なのは落ち着いた色のジャージにTシャツです。「ん?何が安心なの?」って思ったかもしれませんね。その意味は「夜間に呼ばれてもすぐに出ていけるので安心」という意味です。ツアーナースという仕事は、24時間×数日間雇われる仕事です。つまり、昼も夜もないのです!寝るときもすぐに連絡がとれるように、スマホの音はONにしておきますし、部屋にピンポーンときたらでていかなければいけません。連絡が入ったらすぐに動けるように気を付けておきましょう。

 

私は自宅で寝るときはパジャマ派なのですが、ジャージとTシャツを着て寝るようにしています。また、ジャージを持参しておくと、予定外のアクティビティに参加しなければいけないときにも使えます。ですので、外に出てもOKなジャージ&Tシャツが一番おすすめ!なのですが、ほとんどの宿泊ホテルには浴衣などの寝巻は置いてあります。もし、夜間に呼び出されたらすぐに着替えて対応するから大丈夫という方は、寝巻を持っていかなくてもなんとかなりますよ。

 

【靴】
靴は基本的に歩きやすいスニーカーが◎。登山やアクティビティなどのときにも良いですし、雨など天候が悪いときも歩きやすいです。服装がスーツのときは、ちょっと格好悪いですが、スニーカーっぽくない疲れない靴を選ぶか、パンプスでも大丈夫という方はそれでも良いと思います。しかし、歩く距離は結構あるのでどちらにしても履きなれた靴が良いですよ。

 

6.ペア添乗の良し悪し

 

ここまでお読みいただくと、ツアーナースの働き方が大体つかめたのではないかと思います。しかし、これまでお伝えしてきたのは、基本的に単独で添乗する場合。ツアーナースのほとんどは看護師1名体制で行いますが、時折2名以上で添乗を行うこともあります。それでは、ここでは「ペア添乗」について紹介しますね。

 

「ペア添乗」というのは、看護師が2名体制で添乗することです。ペアと書きましたが、学校さんによっては、3名だったりと複数で添乗する場合もあります。看護師が複数で添乗するケースは、

  1. 単純に生徒さんの数が多い
  2. 2つ以上の部隊がありそれぞれ別の旅程がある
  3. 学校さんの意向

このようなときに2名以上の看護師が添乗します。それぞれのメリットとデメリットを紹介していきますので、ペア添乗を引き受ける際の参考にしてください。

 

ちなみに、はじめてツアーナースの仕事を引き受ける場合には、一人よりもペアをおすすめします。派遣会社もはじめての方には「指導係」ではないですけど、一度見学も兼ねて添乗する方が私達にとっても、学校さんにとっても良いということで調整してくれるところが多いようです。記事をすべて読んでいただいたあなたなら、すぐに動けるかとは思いますが、一人では不安でしょう。私も最初はペアで行きました。

 

以下にペア添乗のデメリットも挙げますが、あまり気にせず最初はペアで行ってみましょう!それでは、メリットから紹介していきますね。

 

ペア添乗のメリット
  • 添乗看護師同士、情報交換ができる
  • 手分けして業務にあたれる
  • 気持ち的にも安心できる

 

このようなメリットがあります。長年ツアーナースを続けていても、ペアで入ると「あ、これってこんなやり方もあるんだ」とか「こうすると便利なんだな〜」とかいろいろ発見があります。また、あそこの学校はどうだったとか、ここの学校はこうだよねとか、ツアーナースならではの情報交換も。次の仕事を請け負う際の参考になることも多いです。

 

また、手分けして業務にあたることができるので、自分がお風呂に行く場合なども時間交代できるので安心です。一人で対応する場合、私はお風呂に入るときもスマホだけすぐとれるようにして、部屋のドアには「不在」の札をかけ、急いで入ります。いつ呼ばれても良いようにしておくのって、結構疲れるんですよね。でも、ペア添乗ならそんな心配がなくなります。ゆっくりお風呂に浸って、自分のメンテナンス♪気持ち的にも安心です。

 

一方、デメリットはこちらです。

 

ペア添乗のデメリット
  • 合う合わないがある
  • 部屋が同室の場合も
  • 考え方の違いによって、対応に統一感がないことも

 

やはり、人間同士ですから合う合わないはありますよね。考え方ややり方がちがう場合には、話し合って「じゃあこうしていきましょ〜」とすり合わせをしなければいけません。

 

また、一人で添乗する場合、看護師は一人部屋があたりますが、ペア添乗の場合相部屋になることもあるようです。気が合う人なら良いですが、気疲れしてしまうこともありそうですね。私は相部屋の経験はないので、頻度は多くないのだと思いますが。

 

さらに、看護師によって対応が違うということは避けたいところ。学校さんも混乱してしまう事態になりかねません。迷ったらその都度相談してやっていく方がベターです。基本的に自分が対応した生徒さんは最後まで自分で看るのがベストですが、情報は常に交換しあう必要があります。

 

7.こんな請け負い方もありますよ

さて、「ツアーナースでこんなところにいってみたい♪」とか「旅行がてら仕事がしたいな〜♪」なんて思っている方。ツアーナースの雇われ方は、現地調達型と地元派遣型の2種類あります。ここではより楽しく仕事をするためのコツを教えますね。

 

現地調達型

修学旅行先の看護師を雇う方法。つまり、学校で集合して飛行機に乗るまでは看護師なしで、旅行先に到着してから合流するパターンです。実は、この現地調達型が地元派遣型よりも多いです。看護師の飛行機代などを考慮したり、学校で集合解散だとよほど近い場所でないと看護師としては困るので看護師がなかなかつかまらないためだと思われます。

 

つまり、何を言いたいかというと・・・現地調達型の添乗をしていても、自分の地元付近の観光になってしまうのです!まぁ、それでも添乗してみると、「へぇ、こんなところにこんな観光地があるんだ〜」とか「ここは何回来てもいいな〜」とか「バスガイドさんの話を聞いて、こんなことはじめて知ったよ〜」とか思いますよ。でも、地元ですから・・・新鮮さはあまり感じられないんです。しかも、何度か添乗しているうちに「あ〜、これね〜」とか「この話何回も聞いたな〜」とか「なんならガイドさんできるんじゃねっ!?」なんて思うことも(笑)言っちゃいけないんだと思うんですが・・・飽きます(;^ω^)

 

確かに、何度も来ていると休憩場所がわかったり、トイレにすぐ行けたり、受診の病院も把握してますし、先生や生徒さんからお土産を聞かれたときにすぐ答えられる!なんていうメリットもあるんですよ!?(汗)ただ、「いろんなところに行きたい!」という方は、【地元派遣型】がおすすめ。

 

地元派遣型

こちらは、地元から飛行機などに乗って旅行先へ添乗するという方法。集合場所は学校のときもあれば、空港(出発時)ということもあります。地元の学校さんに添乗して、修学旅行先に行けるので、知らない土地へ行く可能性大!「いろんなところにいってみた〜い!!」という方は、是非こちらの添乗を探してみてくださいね。

 

このように、ツアーナースは2種類の派遣方法があると書きました。しかし、旅行先から添乗をするという方法もあるんですよ。例えば、友達や家族と旅行に行って、そのまま【現地調達型】の添乗をしてから帰ってくるんです。ツアーナースをしてから、友達や家族と合流するのもあり!そうすると、自分の行きたい土地の観光ができますし、【地元派遣型】よりも仕事を見つけやすいというメリットが!一石二鳥です♪ツアーナースの仕事に慣れてきたら、チャレンジしてみてくださいね。

 

8.これだけは守って!注意すべき4つのポイント

 

最後に、ツアーナースをする上で絶対守るべきポイントを4つ紹介します。

 

お酒NG

ツアーナースをしていると、お酒を勧められることもあります。例えば、生徒さんが寝たあと、先生方と旅行会社さんと行うミーティング時。学校さんによっては、このときに飲み物、軽食、スイーツ、お酒などを準備していることもあります。しかし、基本的に看護師は手を出さないように!もしも勧められたら、お酒以外なら食べたり飲んだりしてもOK。でも、お酒はなにがあってもだめです!!

 

実は私も大のお酒好き♪なので、各地のお酒を飲んでみた〜いと思ってはいるんですが・・・いつなにが起こるかわからないこの仕事中にお酒を飲むのはNG。どんなに勧められても、「禁止されているんです・・・」と丁重にお断りしましょう。

 

時間厳守

どんな仕事でもそうですが、時間厳守!これは必ず守りましょう。特に、修学旅行はスケジュールがぎちぎちで分単位で行動することも少なくありません。看護師待ち・・・なんてことは絶対にないように。

 

朝は早く、夜は遅い添乗ですが、集合時間をはじめ、食事の時間やミーティングなどにも遅れないで行きましょう。5分前行動は当たり前、10分前15分前行動でも良いくらいです。

 

勝手な行動NG

勝手な行動は禁止です。修学旅行でうかれる生徒さんのようにならないでくださいね(笑)
いつ何時も「なにかあったらすぐ対応」できるよう構えておくこと!知らない土地の観光は楽しいですし、おみやげを買うことだってできます。でも、あまり目立たないように。それから、生徒さんたちの自由行動時にも、節度ある行動をしましょう。例えば、近くに友人がいるからといって仕事中に会ったり、すぐに対応できないような遠い場所まで行くなんてことはNGですよ。何もなくてよばれないかもしれませんが、よばれて「行けません」なんてことは絶対に避けましょう。

 

断言しない

生徒さんの体調が悪くなったとき、看護師として看ることで「あ、これは〇〇かも!」とか「〇〇の症状に似てるなぁ・・・」なんて思うこともあるかと思います。しかし、生徒さんや先生たちには、「〇〇ですね」なんて断言するのはNG。診断するのは医師ですよね。当然、看護師として可能性の話を出すのはOKなのですが、断言して違った場合にはトラブルになりかねません。なので、どんなに自信があっても「看護師としてみたところ、〇〇なので〇〇の可能性があると思います。ですので、〇〇科を受診するのが良いと思います」のように伝えるようにしましょう。そして、わからないときには無理に答えをださないこと!状況に応じて、生徒さんと相談して受診するなどの対応を。

 

9.わたしのツアーナース看護観〜わたしのやり方&ボヤキなど〜

 

ツアーナースについて、ここまで熱く語ってきました。これを読んでくださったあなたなら、もう添乗できるでしょう。冒頭で、ツアーナースは多種多様と書きましたが、私の看護観や添乗看護師という働き方、関わり方についてを書きますね。これまでと違って、じっくりではなく、さら〜っと読んでいただけると幸いです。

 

添乗看護師の意義って何?

看護師派遣 修学旅行

看護師をやってても思ったんですが、この仕事をやると「添乗看護師ってなんだろ〜」そう常々思っています。何のためにいるの?と聞かれたら、間違いなく「生徒さんの健康管理をするため」って答えますけど、実際問題、なんかちょっと違うな〜って思うこともよくあるんですよね。だって、本気で健康管理をしたいなら看護師じゃなくて、医師や保健師を雇えばいいわけですし。

 

報酬の問題?それだけでもないんだと思います。看護師は医療者の中でも対象と近い存在です。「親しみやすさ」というと語弊があるかもしれませんが、「聞きやすい」「相談しやすい」という点では他の医療職よりも身近ですよね。そう考えると、添乗看護師をしていても、求められるような存在でありたいと思います。

 

また、いくら話しかけやすくても、とんちんかんなことばかり言う看護師じゃあ頼りになりません。やはり、頼りになる安心感の与えられる看護師になりたいなと思っています。何度も述べましたが、ツアーナースにおいて看護師は特別な何かをすることはありません。採血もルート確保もバルーンも挿れることはありません(笑)しかし、緊急性の確認、応急処置など行うことは、ツアーナースにおいてもっとも重要なことであり、それらをすることが存在意義でもあります。「何かあっても看護師さんがいるから大丈夫」と思ってもらえる存在でありたいですね。

 

期待されすぎも困る

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しかし、世間一般から見た看護師ってどうでしょう。「なんか、必要以上のこと求めらてない?」なんて思うことありませんか。「看護師さんなんだからできるでしょ!」なんて言われても、できないことだってあります。というか、看護師にそれを求めないでくださいということだって結構あるんです。

 

例えば、発熱した生徒さんに「看護師さんだったら治せますよね?」と言われたり。「いえいえ、治すのは自分ですから!!」と笑いますが(笑)生徒さんならまだかわいいもので、先生に言われたらちょっと呆れます。私はこんな風に看護師を誤解されている方には、こう伝えるようにしています。

 

「看護師は緊急性の把握と応急処置しか行いません。まして、添乗中は学校さんからお預かりしている救護バックで行いますから、病院のそれとは違うんです。薬の処方は医師が行うもので看護師は病院でもできませんよ。薬はアナフィラキシーショックなどの危険性がありますし、安易に使うことはできません!」

 

こうやってはっきり言ってます(笑)たまにいらっしゃる勘違いをされている先生方には、しっかり伝えておかなければ「看護師のくせに何もできやしない」なんて思われてもしゃくです。かえってなぁなぁにする方が後後困ってしまいます。

 

生徒さんたちとの関わり方

生徒さんたちとの関わり方は、個性がでるところです。ペアなどで他の方の対応を見る機会もありますが、本当に人それぞれ。ちなみにわたしは、

 

明るく、笑顔で、丁寧に!

 

をモットーに関わるようにしています。牛丼屋さんじゃないけど、自分のモットーで大事なんじゃないでしょうか。

 

実は、私が添乗をはじめて行ったとき、生徒さんへの対応は患者さんにするような感じでやっていました。これまで小児科で働いたこともなかったので、高校生相手にどんな風に接すればよいのかわからず、丁寧語、傾聴が基本。しかし、そのときペアで行った方にいろいろ教えてもらったんです。そのときの私の対応は、虫刺されの生徒さんに対して、「そうですよね、かゆいですよね・・・(困った表情)薬を塗って絆創膏をあてさせていただきますね」と言う感じ。生徒さんの気持ちに寄り添っていたつもりなんですが、このように対応すると生徒さんはちょっと不安そうに、「はい・・・かゆいんです・・・」みたいな感じになっていました。それを見ていたベテランさんは、「そういう対応もいいんだけど、『あ、虫刺されね!腫れもそんなにひどくないし、かゆいだろうけど、薬塗って冷やせばすぐ良くなるよ!』って私なら言うな♪」と。それを聞いてい、はっとしました。

 

看護師派遣 修学旅行

寄り添うことも大事だし、丁寧に対応することも求められますが、それ以上に不安を解消して安心させてあげることが大事なんじゃないかと。それからの私は、不安が解消できるような声かけや関わりをするようになりました。笑顔でやさしく、気持ちに寄り添いはするけど、生徒さんの不安をあおらないように、生徒さんが「あ、大丈夫みたい♪」って思えるような対応です。そのために、どういう状況かわかりやすい言葉で説明し、だからこうなんだよ〜という風な感じに説明しています。言葉遣いも自然とタメ語になりました(笑)すると、生徒さんたちからの信頼を得られただけではなく、先生たちからも高評価をいただくようになりました。

 

嬉しかったのは先生から「いやぁ、あなたがいてくれてよかった!生徒たちももうあんなに慕ってますよ〜」、「丁寧でわかりやすい説明でわたしらも安心して任せられます」、「生徒もわたしらもあなたの笑顔に助けられました〜」こんな言葉をいただいたときです。また、生徒さんからも「看護師さん、ありがとうございます!」と言われたり、症状が良くなった生徒さんが自由行動時にわたしを見つけ「あ!看護師さん!!看護師さんのおかげで良くなりました!」と元気よく言ってもらえると、「ああ、この仕事しててよかったな」と思います。

 

先生たちとの関わり方

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何度か先生は「変わり者が多い」と書きましたが、もちろん良い先生もいますよ。しかし、良い先生に見えても、実は「やっぱりおかしい」と思うことも・・・。なので、先生たちとの距離はあけるようにしています。どんなに良い先生だなぁと思っても、お客さんはお客さんなのです。丁寧な言葉遣い、信頼に足る態度の2点は欠かせません。

 

そして、どんな状況でも看護師としてやるべきことはしっかりやりましょう。どんなに理不尽でも、タイミングが難しくても、やるべきことを欠いては仕事をしている意味がありません。先生たちには、クラスの生徒さんの状況説明や対応の許可をもらうことなど、ホウレンソウをすべきことが多々あります。それをしないと、「え、聞いてないけど。なんで言ってくれないの(怒)」となるので注意。

 

なぜこうなるかというと、先生たちは修学旅行後、もしくは修学旅行中、親御さんに状況説明をしなければいけないから。親御さんに説明するときに、「看護師さんが対応してくれたのでわかりません」なんて言えないですよね。先生たちも大変なんです。受診をした生徒さんについては時折先生から「どんな状況って伝えたらわかりやすいですかね」と相談されることもあります。先生が親御さんに伝えやすいように、わかりやすい言葉で説明すると◎ですよ。

 

旅行会社さんとの関わり方

看護師派遣 修学旅行

ツアーナースをする上で、旅行会社さんとの関わりは欠かせません。私は添乗中、旅行会社さんと密に連絡をとってますよ。どちらかというと一緒に仕事をしている感じです。学校さんというお客さんに対して、旅行会社さんと一緒に良い旅行にするお手伝いをしていると思っているので、添乗中は一番身近な存在のように感じます。困ったらまず旅行会社さん!という感じ(笑)

 

もちろん、関わり方は丁寧&信頼に足る態度を心がけていますよ。旅行会社さんは当たり前なのかもしれませんが、旅行を良くしていくことに全力です。本当に尊敬しています。学校さんからの急な要望にもできるだけ応え、スケジュール管理、生徒さんたちの誘導からなにから全部やっています。お金をいただいて請け負っているので当然なのかもしれませんが、私は良くない旅行会社さんに出会ったことはありません。みなさん、素晴らしいです。しかし、時には新人で勝手がわかっていない方やスタイルが独特の旅行会社さんもいらっしゃいます。新人さんの場合、一人でつくことはないのですが、看護師という立場をわかってらっしゃらない方もいるので注意です(笑)

 

また、冒頭で看護師以外の仕事をすることもあると述べましたが、旅行会社さんによっては看護師にお願い事をする場合もあるんです。例えば、受付を手伝ったり、ホテルに忘れ物を取りに行ったり、おつかいをしたり・・・。わたしは快くお引き受けしますが、本来は看護師の仕事ではありません。もし、そういったお手伝い中に発生する料金(交通費など)があれば、しっかり請求しましょう!こちらから言わなくても、お願いしている旅行会社さんから言われると思いますが、なにせいつもバタバタ忙しいのが旅行会社さんです。忘れられているときは声をかけましょう。

 

報酬ってどうよ・・・

看護師派遣 修学旅行

さて、冒頭にちらっとお話した報酬についてですが、私の考えは・・・正直少ないと思います。日給が12000円として、24時間拘束されていますから、時給にするとなんと500円!!まじか!!夜間何もなかったとしても、7時〜24時まで拘束されていたとして、時給705円!!なんと!!・・・計算するとせつない、せつなすぎる報酬・・・(笑)

 

看護師で時給500円ってあります?っていうか、最低賃金以下です。なぜこんなに少ないかって、派遣会社にマージンをとられているから(;'∀')
もってきすぎです派遣会社さ〜ん・・・!!でも、この仕事やるなら派遣会社を介さないとできません。今はほとんど直接雇用はしていませんし、もしあってもトラブル発生時などはすべて自己責任。そう考えると派遣でいいかな〜なんて思います。こんな感じでツアーナースの報酬は少ないですが、ツアーナースでしかできない仕事がそこにはあり、旅行もできるのでわたしは続けています。なんといっても楽しいですから♪

 

 

10.まとめ

修学旅行のツアーナースは、生徒さんたちの健康管理をすることが目的!

 

看護師は、学校さんからお預かりする救護バックをつかって、緊急性の把握と応急処置を行います。必要に応じて受診を勧め、生徒さんの健康と安全を第一に行動しましょう。添乗中は、旅行会社さん・先生方と報告・連絡・相談をしながら連携をとります。

 

ツアーナース全体の流れは、

派遣会社からの依頼を受諾
      ↓
電話挨拶
      ↓
必要に応じて事前打ち合わせ
      ↓
集合場所で合流
      ↓
添乗
      ↓
解散

 

添乗中の流れは、

合流
      ↓
挨拶
      ↓
打ち合わせ
      ↓
随時、生徒さんの対応&報告&記録
      ↓
解散前にお預かりしたものの返却
      ↓
挨拶&お礼

  

このように動きます。

 

看護師派遣 修学旅行

 

ツアーナースになるためには、派遣会社に登録し仕事をもらいましょう。修学旅行の多い時期が狙い目!最初はペア添乗など、看護師が複数添乗する仕事を請け負うと安心です。オフシーズンなど、仕事がないこともありますから、派遣会社のスタッフさんにツアーナース希望の旨を伝えておくと良いですよ。

 

以上です♪大変なこともありますが、楽しいこともたくさんのツアーナース。興味を持たれた方は是非添乗してみてくださいね。
あなたのツアーナースが素敵なものになりますように(^_-)-☆

 

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